夕暮れ日記

アラフィフのときどきパート主婦。何かしなきゃと思いつつ、気がつけばいつも夕暮れ。思春期真っ盛りの中2男子、女子力高め小6女子&無口な旦那の4人暮らし。日々のぼやき日記。

専業主婦。
やらなきゃいけない事は山盛り。なのに気つけば夕暮れ。
12 才の長男は発達障害グレーゾーン。やり場のない思いをボチボチ綴っていきます。

くわの葉

小学四年生の時、教室でかいこを飼っていた。


大きめの水槽? か虫かごの中にくわの木の枝が入っていて、かいこ(幼虫)が葉を食べていた。


大きな芋虫なんだけど、葉っぱを食べるさまがかわいくて休み時間は、ずっと眺めていた。


そして、学校の帰り道、くわの木を見つけた。

毎日かいこ&くわの葉を眺めていたから、一目でくわの葉だとわかった。

「かいこいるかなぁ?!」

大きな木で、かいこがいるかどうかはわからなかった。


翌日学校で、何気なく、

「帰り道くわの木見つけた」

と誰かお友達につぶやいたら、

それを聞いていた先生が飛んできた。

「ほんとにくわの木? 間違いない? どこで?」

熱心に聞いてきた。


私は、地図を書いて、くわの木が植わってある家の事を丁寧に話した。


それから数日後、先生は実際にその家に行ったらしい。目的は、くわの葉をもらうため。


家主は快くくわの葉を提供してくれた。

どうも先生は遠くに住んでいる人からかいこをもらい、教室においた物のその餌となるくわの木が近くにないので、かいこを飼いつづけるのは難しいと、あきらめていたらしい。

そこへタイムリーに私がくわの木情報を提供したので、慌てて枝をもらいに行ったのだった。


私は、ただの雑談のつもりだったのだけど、先生から親しく話しかけられ、感謝され、とても誇らしい気持ちになった。

先生から相手にされることなどほとんどなかったので、先生と会話できることも自分に質問してくることもとても嬉しかった。


今 その時のことを思い出したのだけど、今思うと10才の子どもがくわの木と他の木との区別がついた、というのは驚き。

いや、子どもだからわかったのか。

今の私ならわからない。

子どもってすごいなぁ。

私の情報提供のおかげで、かいこは無事繭を作り、ガになるところまで観察できた。

先生からは、ずっと感謝された。


こんな成功体験が続けば、私はもっと積極的で自分に自信のもてる自己肯定感の強い人間になれたかもしれない。

でも残念な事に、学年が変わり担任も変わったので、まだ存在感のない内向的な子どもに戻ってしまった。


誰かから必要とされていると思うと、何か膨大なエネルギーが働く気がする。


「感謝されることをする」ことはとても大事だと思う。







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