熱中症ではなかった~前篇~
前回のブログでは、自己判断で熱中症だと書いたけど、実は、寝る前に塩分と水分をきちんととっても、翌朝はやはり立ちくらみやめまい、吐き気に悩まされていた。
まぁ、そのうちよくなるだろう、と軽く考えていた。高血圧を抑える薬の副作用でおこることもあるし、更年期の症状ということもある。
ぼんやりそんな事を思いながら、内科の定期検診の時に先生にチラッとめまいの事を言ったら、先生が恐ろしいことを仰った。
「目覚めた時だけ、めまいがあるのは危険なんですよ。朝は、脳がむくんでいるから何か脳腫瘍のような物があると脳を圧迫してめまいが起こるけど、日中徐々にむくみがとれるとめまいはなくなるんです。脳腫瘍があるかもしれないので、早いうちにMRIを受けてみませんか」
「脳腫瘍…。」
思ってもなかった先生の言葉に、手術や闘病、リハビリなどネガティブなイメージが次から次へと沸き起こる。
手術は、どこでしようかな、ママ友の旦那さんが、脳外科医だったな、そっちに頼もうかな、いや、旦那はまだ若い、外科医は若さより経験値! やはり先生に紹介してもらおう! もう すっかり脳腫瘍患者きどり。
大きな病院のMRIの予約を入れてもらい、初めてのMRI検査を受けることになった。
MRI検査と、CT検査、同じだと思ってた。
実際、ぜんっ然 違った!!
頭に、剣道のお面のようなどでかい頑丈な格子の器具を付け、仰向けで固定される。耳には耳栓。鼻までつーんとする。
体が動かない状態にして、手に緊急ブザーを握らされる。
「どうしても耐えられなかったら、押して下さい」
「それでは始めます。時間は20分くらいです。かなり大きな音がしますけど、気にしないで下さい」
「はぁ、」(20分も大音量でこんな狭くて暗いトンネルの中で耐えられるだろうか…、発作が起こったらブザーを押そう)
不安なまま、ひたすら眼を閉じ、20分間必死で耐えた。
~~~一週間後~~~~
検査結果は、かかりつけの先生の方に届いており、私の頭蓋骨の中身を見ながら神妙な顔つき。
「脳内には、萎縮や脳梗塞、脳出血などの異常はみられませんでした。脳腫瘍もないです。ただ問題が…」
「キターっ!!!」
「鼻の奥には鼻腔という空間が4つあるのですが、その一つの一番奥の蝶形洞副鼻腔に炎症と膿がかなりあります。一度耳鼻科でみてもらったらいかがですか?」
かくして私は、『蝶形洞副鼻腔炎』という診断を受けた。いわゆる蓄膿症だ。
程度を聞いたら中程度、薬で効果がなければ手術らしい。
昔と違って手術は、内視鏡で行うので、あまり大掛かりではなさそうで少し安心した。
つづく
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