夕暮れ日記

引きこもり主婦です。メンタル弱めです。やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何もできないまま気づけば夕暮れ。そんな日々の徒然日記。(コメント欄は開けたり閉じたりします<(_ _)>)

専業主婦。
やらなきゃいけない事は山盛り。なのに気つけば夕暮れ。
18才の長男は発達障害グレーゾーン。やり場のない思いをボチボチ綴っていきます。

ゆる~い三角関係?

結婚前の話。


勤めていた会社に、グループ会社のデザイン事務所が引っ越してきた。


前は街のビルに入っていたのだけど、本社の中にあった方が便利、ということで同じ建物内に。


そのグループ会社の社員は全員グラフィックデザイナー。


なので、制服(ジャンパー)も着ないし、Tシャツとかジーンズとか、ラフな私服。


仕事がないときはブラブラ社内を散策。


そのデザイナーの一人で、ちょっと布施博に似たチャラ男がいた。

妻子持ち。


私の部署にもしょっちゅう来て油を売っていた。


私のタイプではないし妻帯者だし、チャラいし、ガン無視。


でも、同じ部署のMさんは、どうもその布施博(仮名)の事が好きみたいだった。

Mさんはぱっと見 南果歩似。


声もよく似ていてねばっこーい甘えたしゃべり方をする。


目つきが怖くて、人を見下したような上から目線が鼻につくタイプ。


年は私より2歳下。


布施博が来ると嬉しそうに近づいてきておしゃべりを始める。(仕事中)


布施博も誰も相手にしてくれないので、南果歩(仮名)としゃべる。だいたいどうでもいいようなくだらない話。


男「最近太ってきてさぁー」

女「そうかなぁ。全然太ってない。そのくらいの体形がちょうどいいですよ」


こんなオチのない会話が延々続く。


そして布施博は、南果歩と話しつつ周りをキョロキョロして、相手してくれそうな人を物色。


だんだん私の島に近づいてきて…。




ある日私の机の隣にシレーと座っている布施博。


仕方なく話をしていたら、

「前からつつじさんのこと気になってたんだよ。朝、駐車場でよく会うじゃん。後ろ姿がたまんないよ。足がきれいだよね」


来たよ、来た来た。(足フェチか?!)


チャラ男が口説き始めたよ。


そして、何日目かでついに


「おれ、結婚してるけど、付き合わない?」


「はぁーーー?! だめに決まってるじゃないですか!」


でも、自分の携帯の電話番号のメモを強引に置いて立ち去った。





それでしばらく放置。


相変わらず布施さんは油売りに来ていた。


布施「飲みに行こうよ」

私「私 車ですし、家遠いから無理です」


こんな会話が毎回。

布施さん ほんと女好きって感じで断られても断られてもめげない、すごい。


ある日、南果歩が

「私 布施さん いいなぁ、て思うんですよね。」

と言い出した(仕事中)


(おいおい!妻帯者の女たらしだよ!)


南果歩はプライド高めのお局タイプ。なので社内の男どもは南果歩を相手にしない。「中学聖日記」に出ていた夏木マリみたいな扱い。


で、南果歩も彼氏や結婚相手探していたけどまったく不調。でも性欲だけはあるみたいで、雑談した時、結局最後はエロトークになるので、男日照りが続いているんだな、と思っていた。


そして布施さんがまた私のとこに来て


「南がさぁ、飲み行こう、飲み行こう、てしつこくてさ、まいってんだよね」


(えっ 女好きなのに、まだ飲み行ってないの?)


びっくり。


でも、やっぱり南果歩、布施博を誘ってたんだー。

すごい! 不倫だし、社内だし。

社員数が多いから仕方ないんだろうな。


で、南果歩に、仕事中意地悪をけっこうされてたので、ちょっとした好奇心から、布施博に電話してみた。


私は南果歩のことを聞きたくて。


私「南さんと飲みに行ったりしてないんですか?」


布施「いくわけねーじゃん! 嫌いだもん」


私「へぇー」


布施「いや、実はね、一回だけ、飲みに行ったんだけど…。」


私「そうなんですか。じゃ、私じゃなくて南さんと行けばいいじゃないですか」


布施「いやー、一回飲みに行った時さ、オレ南にホテル誘われてさ」


私「行ったんですか?」


布施「行くわけねーじゃん! あれは手出しちゃいけないタイプだよ」


(やっぱり…。)


布施博は、南果歩のこと、ほんとうに嫌いみたいだった。


女にも男にも嫌われる人いるんだな。


顔はまぁまぁきれいなのに。

そこを鼻にかけるからだめなのかな。


私は、南果歩が『相手』を探しているということがわかり、だからいつも欲求不満的な過激なエロトークを仕事中にするんだ、と納得した。


で、布施博だけど、


布施「ねー、今度飲みに行こうよ。はっきりいうと、一回お願いします」


なんか森繁久弥みたいなわかりやすいスケベでびっくりした。(笑)


私「それはだめですよー。こんど『飲み』に行きましょうね」


社交辞令で終わった。


そして すぐ私は結婚してしまったので、あとどうなったか知らない。


今ではセクハラで告訴もん。


でも布施博は、女の扱い慣れてる感じだったので、いやらしい感じも不快感もなかった。不思議な人。実は口ばっかりで一線は超えない人なんだろうか。






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