今までお友達がいなくて自己中で、それでも美人なので結婚できた、そんな人がいた。
子どもが生まれて、ママ友ができた。
それを本当の友達のように錯覚。
周りの人より少しだけ出産が早かったので、先輩ママ風を吹かす。
「色々教えてくださ~い」
「わぁ、嬉しい!」
そんな言葉、子どもを授かったおかげで初めて言われたのだろう。
それ以来、子どもが入園、入学する度、せっせとママ友を開拓。
第一子で、ママ友大量生産。でも本人がダメダメなので、一年くらいで本性がばれ、波が引くようにママ友全滅。
第一子で失敗しても、大丈夫、第二子がいる。
第二子の時、第一子の時のママ友をリセットして、またまた新規開拓。
ママ友大量生産。
でも一年でまたまた孤立。
そして第三子に賭ける。
結果は同じ。
最初はママ友できるけど、すぐに誰もいなくなる。ポツンママに。
でも、学習能力がないのか、脳が人に慕われていた時の高揚感を記憶して、麻薬のようにその快感を求めるのか、子どもを利用して、友だち作りをする。
第三子で、総スカンをくらい、もうママ友開拓は封印したのか、と思っていたら、第二子を私立中学に入れ、またまた新規開拓。
幼稚園、小学校と、中学と手痛い仲間外れを経験し、彼女なりのリセットが、第二子の私立中学受験。
私立といっても、進学校ではないので、はっきりいって誰でも入れる。
もう校区内でママ友作りは不可能、と諦めたのか、ついに校区外に手を出した。
これほど嫌われても、嫌われても、それでもママ友を作ろうとするエネルギーはどこからくるのか。
よほど、第一子で味わった“ママ友”の存在が忘れられないのか。
彼女は、自分の事を知らない人たちの中でなら、また群れることができると信じているのだろう。
何度子どもでリセットしても、本人が変わらなければ意味がない。
そんな事につき合わされる子どもが本当に可哀相。
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