夕暮れ日記

引きこもり主婦です。メンタル弱めです。やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何もできないまま気づけば夕暮れ。そんな日々の徒然日記。(コメント欄は開けたり閉じたりします<(_ _)>)

専業主婦。
やらなきゃいけない事は山盛り。なのに気つけば夕暮れ。
18才の長男は発達障害グレーゾーン。やり場のない思いをボチボチ綴っていきます。

仮面息子

旦那さんの父は、この6月で72才になる。


義理母は、9年前64才で他界した。

末期の子宮頸がんだった、というが転移はしていなかったらしい。


でも結構進行していたので、子宮やその周辺の臓器も切除した。

その影響からかリンパの流れが滞り、下半身は常にむくみ、生活の質はかなりおちた。


余命などは知らされていなかったので、どれほどのステージだったか定かではない。

しかし、徐々に体力が落ち、食が細くなり衰弱し、多臓器不全みたいな感じで最期を迎えた。

もっとたくさん食べ、生きる気力を養い精力的に病魔と闘ったなら、今も元気でいたのでは、と思う。


旦那さんの家族はみな回復すると信じていたが、私は直感的にもう長くないと感じていた。

義理母は海外旅行の経験がなく、一度でいいから外国へ行ってみたいといっていたそうだ。


私は、術後半年たった6月、東南アジア、香港かシンガポールあたりに連れて行ってあげては? と提案した。

驚くほど元気になっていたので、今がラストチャンスだと思った。


ところが旦那さんは、

「もう少し元気になってからでいい。まだチャンスはある」

と言って私の意見を退けた。

日に日によくなるもんだと信じていたようだ。

しかし夏頃から体調不良が続き、入退院を繰り返すようになった。

翌年からは、ほとんど寝ている状態となりその年の夏に再び入院した時は緩和病棟だった。


海外旅行は絶望的だった。


きっと旦那さんは悔いているだろうと思った。

まだ元気だった6月に連れて行ってあげればよかったのに。


今度はハワイとか、台湾とか病気を克服するモチベーションにつながったかもしれない。


もう遅い。


義理父の余命を計算した。

喫煙者であること、妻に先立たれていること、糖尿や高血圧、痛風など持病があること。

とても世間一般でいわれている平均寿命を超えるとは思えない。


おそらくあと五年くらいか。


私は、義理母の時のような思いをして欲しくなくて、旦那さんに言った。


「お父さんとじっくり話したい事とかないの? 仕事の相談とか、色々…。

元気な状態でまた一緒に暮らすことはないんだから。

話せるうちに実家に帰って一緒に過ごしてあげたら…。

私がいたら話せないこともあるだろうし、親子でお酒でも飲んでさ。

なんかあった時 後悔のないように…。」


「帰る時は、子どもらつれてみんなで帰る!」


わかってない。オヤジは、最愛の妻と自分の血を分けた我が子たちしか家族ではないのに。

私達がいくと、また「食事代にいくらかかった」とか、お菓子やジュースを用意しないといけないとか、

そのあとのゴミ出しが大変とか、文句を言われる。(実際、何万円か包むし、ゴミは私達家族が持ち帰る)

旦那さん一人でフラっと行けば、食事は外食でいいし、ご飯も簡単なもので済ませられるではないか。

オヤジもそれを待っているはず。


最近は、旦那さんの多忙と私の体調不良もあり、年に2、3回しか帰省していない。


そうすると、あと十数回しか生きているうちに会えない計算になる。

それでいいのだろうか。

私は全然構わないのだけれど。


万が一突然死でもしたら、きっと後悔するんじゃないか。


何百キロも離れているわけではない。

日帰りしようと思えば出来る距離。

一人で帰ればいいのに。


仲のいい親子だと思っていたが、

もしかしたらこっちも闇だらけなのか。

旦那さんは、親の前でいい子を演じてきた仮面息子なのかもしれない。