夕暮れ日記

引きこもり主婦です。メンタル弱めです。やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何もできないまま気づけば夕暮れ。そんな日々の徒然日記。(コメント欄は開けたり閉じたりします<(_ _)>)

専業主婦。
やらなきゃいけない事は山盛り。なのに気つけば夕暮れ。
18才の長男は発達障害グレーゾーン。やり場のない思いをボチボチ綴っていきます。

忘れもの

今 上の子がインフルエンザで出校禁止。

下の子は一人で登校している。


いつもきょうだい喧嘩ばかりしているが、

妹は、結構お兄ちゃん思い。


昨日は、春休み前で、体育館シューズやリコーダーの持ち帰りを余儀なくされ、

ただでさえ自分の荷物でパンパンなのに、

お兄ちゃんの教室まで行って、上の子の調理実習用のエプロンと体育館シューズを持って帰ってきたという。


ところが、あまりにも荷物が多く、うっかりお兄ちゃんの荷物だけ、

駅の待合室に忘れてきてしまったらしい。


小学生を3年もやっていると、度胸もだいぶついてくる。

「大丈夫、待合室に忘れたのは間違いないから、明日取りに行く。お兄ちゃんには黙っといて」

余裕だ。


「でもお兄ちゃんのだから、もし出てこなったらお兄ちゃんおこるんじゃない」

と言うと、しぶしぶ謝りに行った。


上の子は案外 ケロッとしていた。

そして、念のため駅に電話して確認するよう促した。


「あのう、お忙しい所すみません。待合室にエプロンと三角巾 置き忘れたんですが、

届いてませんか」

舌ったらずのおませな口調に、ちょっとハラハラ。


でも、親の会話を聞き耳しているのか、話術は完璧。

電話口の女性が、「まだ届いてないから、今から見に行って報告する、連絡先を…」との言。


ちゃっかり私の携帯番号を知らせて、またまた余裕で待っている。


3分くらいして、電話がかかってきた。


「待ってました!」とばかりに笑顔で応対。


でも、急に声が小さくなり、眉毛がハの字になり、顔が真っ赤になった。

そして電話を切った途端に泣き出した。


「どうした?」

「エプロン見当たらないって‼︎ うわぁ〜ん。・°°・(>◯<)・°°・。」


誰か知らない人に持ち去られた恐怖からなのか、お兄ちゃんからコキ落とされるのが嫌なのか、

また その両方からなのか、紺色の制服に涙のシミがみるみる広がっていく。


「中身は本当にエプロンだけ? 他に何か入ってなかった?」

すると、思い出したように、「あっ!」と顔をしかめ、さらに涙声の鼻水混じりで何やらモゴモゴ…。


どうも近所の図書館で借りた「手相の本」も入れてたらしい。

「じぁあ、拾った人が、本を見て◯◯図書館まで返しに来てくれるかもしれないよ、エプロン多分一緒に戻ってくるよ」

私は、こう言いながら、内心

(本は弁償だな、エプロンは春休みにまた作ろう、サイズが合わなくなって作り直したと思う事にしよう)

もうすでに諦めた。言ってる言葉とは裏腹に、こういう時は期待しないようにしている。

最悪の事態をあえて想定する癖がついてしまった。


念のため、◯◯図書館に電話を入れたが、届いてないという。

見つからなければ、やはり弁償。


子ども用の本と、愛情たっぷりの手作り男子用エプロン(汚れ付き)、そんな物欲しがる人間いるのかな…。


夕べはなんとも合点がいかない一夜を過ごした。



そして今朝、エプロンの事は朝のバタバタに紛れ忘れていたが、

7時半頃電話が鳴った。


出てみると娘だった。


「本とエプロンあったよ‼︎ 駅長室に届いてたって‼︎」


「よかった💜」


エプロン作り直さずにすんだ事にほっとした。


電車、バスで通わせてると、忘れ物は日常茶飯事。


いちいち怒ってたら体が 持たない。

せめて私の心の負担が軽くなるよう、子どもたちには、事後の後始末は極力自力でさせている。


物を失くして、善意で出てきて、感謝して…。

子どもたちは、そんな人の優しさに触れながら今日も一歩一歩成長している。


感謝。