かもめのジョナサン
娘は本好き。
私が仕事の時、駅前の図書館で待ち合わせる。
娘は下校後まっすぐ図書館へ。そこで宿題をしながら、好きな本を読んで、二時間くらい過ごす。
私が仕事終わり6時頃迎えに行き、一緒に車で帰宅する。
仕事が入っている時は、必ずそのパターン。
駅から家まで徒歩20分。
その間一人で歩かせるのは、やっぱり心配。
公立ならお友達と一緒に帰ったり、シルバーボランティアの方が付き添ってくれたりするが、私立の子はその役目は親、自己責任。
でも我ながら、図書館で待ち合わせるというのはいいアイデアだと思う。
そこで、前から読みたいと思っていたのが、
『かもめのジョナサン』
見つけた。
オウム真理教の故・村井秀夫が、『かもめのジョナサン』の心境になったのでオウムに入信した、と一時話題になった本。
カモメの話だけど、擬人化している。
生きるために食べるのか、食べるために生きるのか、の議論と少し似ているかな。
カモメの多くは、簡単にエサにありつけそうな漁船の上空で獲物を狙う。
飛ぶ目的は捕食。でもジョナサンは、エサを得るために飛ぶのではなく、いかに高度な技術を獲得して『飛ぶ』か。『飛ぶ』こと自体を目的に生きようとする。
親や仲間からは馬鹿にされ、カモメの社会から追放される。
こんなことを考える自分は変なのか。周りに合わせて生きていくことが人生なのか。
人間社会にも通じる結構深い話。
でも意外に簡単に読める。
あっという間に読んでしまった。
だいぶ前に読んだ『葉っぱのフレディ』も葉っぱの話だけど、とても深い深い哲学書だった。
心が疲れた時、読みたくなる本。
久しぶりに感動した。
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