「wonder」を読んで
娘が学校の図書館で借りてきた本「wonder」
おススメのところにあったから借りたという。
この本のことは知っていたので、読んでみたいと思っていた。
ノンフィクションなのかなと思っていたら小説だった。
娘に頼んで1日だけ借りて一気に読んだ。
ところどころウルウルきて涙腺崩壊しそうになったけど、なんせ制限時間は1日、立ち止まっているわけにはいかない。
主人公は小学五年生の男の子。
ものすごく手っ取り早くいうと、現代版「エレファントマン」。
顔の作りが一般的な配置ではない。
そのため就学年齢に達しても学校へは行かず自宅学習だった。
その少年が、初めて学校に行く、というお話。
最初は主人公目線で語られ、次は姉目線、そして友人目線、という風に語り部が変わる。
障害があるきょうだいがいると、その子ども中心の生活になる。姉は、いつも我慢している。大好きなママはいつだって弟のママ。自分のママじゃない。
見た目のせいで差別や好奇の視線にさられる弟の辛さを思うとわがままを言えない姉。
主人公オーガストの苦悩はもちろんだけど、彼を取り巻く周囲の人の思いも丁寧に描かれていて、頭から水を浴びせられたような衝撃だった。
最後は感動の嵐。
こんなにも優しい小説を書く人がいて、そして多くの人に感動を与えているということに「世の中捨てたもんじゃないな」と思った。
この小説は映画化され、6月に日本公開される。
すごく楽しみ。
娘と一緒に見に行こうと思う。
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