夕暮れ日記

アラフィフのときどきパート主婦。何かしなきゃと思いつつ、気がつけばいつも夕暮れ。思春期真っ盛りの中2男子、女子力高め小6女子&無口な旦那の4人暮らし。日々のぼやき日記。

専業主婦。
やらなきゃいけない事は山盛り。なのに気つけば夕暮れ。
12 才の長男は発達障害グレーゾーン。やり場のない思いをボチボチ綴っていきます。

悪女ミポリン~前編~

※少し長くなるので、前編・後編に分けます。


出産するまで働いていた職場の話。


そこは地元では大きな出版社の関連会社だった。

私は派遣で。

配属先は「校閲」。


部内は社員か契約社員だけど、掃き溜めみたいな雰囲気で定年間際の人ばかりだった。

そして、実験的に若い人を派遣で雇ってみてはどうか、という話になり私が派遣1号(当時30才)として採用された。


私が使えないやつだったら3ヶ月で切り派遣は利用しない、使えたらさらに派遣を雇う、ということだった。


結果、たくさん派遣を雇うことになった。


そしてやってきた若くて愛想のいいミポリン(派遣27才)。

ミポリンは、家が調剤薬局を経営していて、自分は病院の院長秘書をしていた。元彼は医者というのがお約束のプロフィール。

校正の仕事に興味があったので親のコネを使い、わざわざ院長秘書を辞めて派遣に登録し、やってきた。


ミポリンは見た目、とにかく色っぽい。ムチムチしていて、壇蜜を少しポッチャリさせた感じ。

これは、もう男性社員はイチコロ。

唇はいつもプルプルで半開き、髪はゆるふわ。私服は露出高め、冬でもノースリーブ肩出し(モコふわニット)にストール。

ややマダム風。


ミポリンは男性社員から受けがよく、いつも廊下で立ち話、サボっている。


彼女のいない独身男子はミポリンまっしぐら!!!


でも勤務しはじめてすぐ彼氏ができた。

ミポリンと親しくなりたい男性社員(女たらし既婚)が「彼氏紹介するよ」と誘って。

医者彼と別れた直後だった傷心のミポリンは、すぐ誘いにのった。


ミポリンは、

「私いつも『つきあってください』って言われるんですよぉ。自分から言ったことないんです。でも毎回フラれるんです。」

と言っていた。

今回も即行「つきあって下さい」と言われたらしい。


私が

「どうしてフラれるの?」

と聞いたら

「わたし、中身がないんです。」

だって。

「フラれる時は、毎回同じこといわれます。『もっと自分がある人かと思ってた。ミホちゃんは中身がない。想像していた人と違う』って。」


確かにその通りだった。


八方美人で、とにかくいつも男に囲まれていたいタイプ。バブルの頃でいうなら、アッシー、めっしーがいる女。


入社早々(一週間)にも関わらず、間髪入れず会社関係者の彼氏ができたのはさすがプロ!


でも周りには「彼氏いません」と言っていた。

彼女曰わく、彼氏は元社員なので、周りの人から色々言われるのが嫌だからだそう。


その言葉を真に受け、ミポリンに速攻近づいたのが、社内の評判ワーストワンの独身A。


Aは、用もないのに「校閲」にやってきては油を売る。

ミポリンに仕事をふる時は超丁寧。いつもデレデレ。

私に依頼する時は、ろくに会話もせず原稿袋を机にポンっ、すぐ立ち去る。


ミポリンも彼氏がいるくせに、Aを見ると

「Aさ~んッ。おはようございまーす。」ニコッ。


A、絶対勘違いする。


私は、Aが

「ミポリンは運命の人、昔の彼女の生き写し。最初見た時、彼女本人かと思った。いずれ告白する」

と言っていると聞いた。

(Aの元カノを知っている人に、ほんとにミポリンに似ていたか聞いたら「全然似てない、ミポリンの方が可愛い」と言っていた。恐ろしや、人の記憶の美化)


私は彼女に、Aが本気になっているっぽいから、あまり期待させるような事はしないほうがいいとおもう、と忠告した。ストーカーみたいになったら怖いからね。

バレンタインチョコはあげないか、義理チョコって、わかるのにした方がいいと思う、とも。


今思えば、私っておせっかいだったな。ほっとけばよかった。


ひがみとかではなく、ほんとにAはギャンブル好き、女好きでろくでもない奴だったので、関わらない方がいい、という事を伝えてあげたかっただけ。


そして、バレンタインデーがやってきた。




後編へつづく






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