夕暮れ日記

引きこもり主婦です。メンタル弱めです。やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何もできないまま気づけば夕暮れ。そんな日々の徒然日記。(コメント欄は開けたり閉じたりします<(_ _)>)

専業主婦。
やらなきゃいけない事は山盛り。なのに気つけば夕暮れ。
18才の長男は発達障害グレーゾーン。やり場のない思いをボチボチ綴っていきます。

悪魔のささやき

姑の事を「主人の」母、と呼ぶ知人がいる。



以前はそれが、あまり意味のある事だとは思っていなかった。

でも、よくランチに行くようになってから、姑の事を嫌っていて、心の底からそう呼んでいる事が分かった。


姑という響きには、まだ身内的な繋がりを感じる。が、「夫の」とか「主人の」とかいう枕詞が付くと

とたんに他人事になる。


その知人は、メールの文面にしても、必ず「主人の」母が入院したので…。という風に、書き言葉ですら枕詞を添える。

義母とか母とか、おばあちゃんとか、そういう表現はしない。

あくまでも、同居している年配のご婦人は、配偶者にとっての「母」であって、自分自身には無関係、といいたげ。


私も気を遣って、「『ご主人の』お母さんの具合はどう?」などと、気分を損ねないようにしていた。

新婚さんの時からずっと同居で、チクチク嫌味を言われ続けたら、その蓄積ははかりしれない。


そのご主人のお母さんが昨年亡くなった。

「『おめでとう』でいいのかな?」

「いいよ、おめでとうメールいっぱい来たよ」

嬉しそうだった。


ご主人のお母さんが危ない、という時期に娘さんは入籍した。

まだ生きているのに衣類の処分をし始めた。

喪中だから結婚式は延期かな、と思ったら半年後に盛大な式を挙げた。


おばあちゃんが生きているうちに花嫁姿を…的な発想はなく、待っていた感じ。

よっぽど恨みがあったのだろう。


自分に置き換えてみた。


やっぱり私も、旦那さんの親は他人。


義母は既に他界していて、72才になる旦那さんの父がまだ生きている。

妻に先立たれた夫の大半は妻の7回忌を迎える前に亡くなるか、余命が30%位短くなるという。

義母が亡くなったのは9年前、おそらく13回忌も義理父が張り切って盛大にやるだろう。弱った形跡はない。


帰省のたびに、子離れしていない者と親離れしていない者達の「わたしの知らない世界」を見せつけられる。


そろそろ あのオヤジの誕生日と父の日がやってくる。

毎年 電化製品やゴルフグッズを要求される。

万単位の出費。子どもをあてにしている。


私たちの子ども(孫)には、年玉1000円さえももったいぶって名残惜しそうに渡すくせに。

入学祝いも誕生日祝いもクリスマス祝いももらったことがない。

何一つ自分からは与えず、もらうことばかり考える義理父。


そんな人を心から尊敬している旦那さん。ある意味、洗脳に近い。

親と子どもと私が溺れていて、一人しかボートに乗せられないとしたら、

旦那さんは、間違いなくオヤジを乗せる。


「死神は木枯らしと共にやってくる」というが、残念ながら この冬は来なかった (u_u)…。

もう新芽の芽ぶく過ごしやすい季節になってしまった。


まだ夏も来てないのに、早く木枯らし来ないかな、と私の中で悪魔がささやく…。