母の入院
母が人工膝関節に交換するため入院した。
何でも勝手に決めてしまう人なので、全部事後報告。
入院日を聞いたら、私の予定のない日だったので、付き添うことにした。
そして手術の日を聞いたら、予定のある日だったので、兄に付き添ってもらうことを希望した。
そしたら、看護師さんから「ご家族は12時に来てください」とのこと。
聞けば兄は、午後から来るという。
結局 私の予定を変更して、朝から病院に行った。
近くに住んでいるけど、二、三ヵ月に一度会うか会わないか。子供の誕生日付近では少し会う頻度が増える。
膝が悪くなってからは、私の家に来ることはほとんどなくなり、実家に私が少し寄る程度。
母は自己中心的な人で、かなり楽観的。鈍感力にたけていて無神経。これは、もともとの性格だと思う。人に気を使うということはなく、年をとってからは、よけいひどくなった。
これまでも、度々入院していたけど、歩けないということはなかったので、そんなに頻繁に行く必要はなかった。でも、今回は足の手術で、歩けないのでなるべく行ける時は行くようにしている。
これまでは短時間しか会話しなかったので、気づかなかったのだろうか。かなり認知症が進んでいる気がして驚いた。
会話がかみ合わなくなっている。
病院食についても「まずい」と平気で口走る。
食意地がはっているくせに味音痴なので、たいていのものは、黙って食べるのだけど。
今回は「まずい、味がない」といいながら完食。
「でも、1日三食、上げ膳据え膳で、作ってもらって、感謝の気持ちがあれば『まずい』なんて言葉は出ないと思うけど」
と言った。
「そりゃそうだけど」
母は、糖尿病と高血圧症と通風の持病がある。
そんな人の食事で味がしっかりついているわけがない。
そんなに病気をいっぱい抱えていて、美味しい食事を要求するほうがどうかしている。
でも、あまりにも「まずい」を連発するので「今度醤油持ってくる」と言った。
どのみち退院したら、なんでもかんでも醤油浸しにしてしまうのだから。
今日はこれから、この前預かった洗濯物を持って行かねばならない。
汚れた下着や濡れたタオルをそのままにしておくのは不衛生なので、持って帰って洗ってくる、というとそれを嫌がる母。
私が見舞いに行く主な目的は洗濯物だ。なのに手ぶらで帰るのなら、なんのために行ってるんだか。
往復二時間以上かけて毎日通ってるのに(-。-;)
認知症の診断はしていもらってないものの、周りが気づくほどだから、かなり進んでいると思う。
数分前に会話したことなのに、時制が一致しなくなっている。
時系列に理解できないようだ。
手術した影響で、混乱が一時的に起こっていると思いたいけど。
親の介護問題は人事ではないな、と思った。
愛情かけて育ててもらっていたら、親に感謝、とかおかえし、という思いあるかもだけど。
しかも、私が成人してからは
「こどもの世話にならん」
が口癖だった。
これまでも手術入院6回、生活改善入院、数回。十分世話になってると思うけど。母のいう世話、とは寝たきりになり、食事や排泄の「世話」という意味だろうか、恐ろしい。
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