クエン酸 後編
前回の話→クエン酸 前編
合う、合わない、はありますが、私が送ったクエン酸を飲み続けていれば、義母はこんなに早く緩和治療にはならなかった気がします。
義母は、抗がん剤の治療が辛くて、抗がん剤投与のあとは病院からもらうお薬は全部捨て、病院の食事は食べずに店屋物かパン、娘が作るおでんや炊き込みご飯など持ってこさせてよく食べていました。
そんなことをしていたら、当然悪化します。
病院の薬も飲み、クエン酸も飲んでいたら、まだ元気に生きていたかもしれません。
あとの祭りです。
母の命はあきらめるしかありませんでした。
それからしばらくして、義母から私あてに電話があり、
「前 つつじさんが送ってくれていたクエン酸、飲みたいんだけど、連絡先教えてくれない? 病院からはお薬がでなくなって、、、なんか飲んでいないと不安で」
処方されていた時は捨て、でなくなると焦って何かに頼る矛盾した人です。
とうとうだせる薬がなくなり、手の施しようがない段階まできてしまいました。
癌発覚から二年ちかくも放置していたらそうなります。
私は、
「また手配して送りますから、ご心配なく」
と伝え、がっかりしたことをいまでも覚えています。
それからクエン酸を3ヶ月くらい送った頃でしょうか、義母は帰らぬ人となってしまいました。
二年前から飲んでいたら、きっと結果は違っていたと思いますが、でも義母が決断したこと、仕方ありません。
(クエン酸は、癌細胞のもとになるものを溶かす働きがあるとかで、民間療法ですが効く人には効く、といわれている食品です。友だちのお父さんの内科医も患者に飲ませていて、末期の方が治った、という事例がいくつもあるそうです)
そんなわけで、クエン酸には嫌な思い出があります。
もちろん、義母のためにクエン酸を送っていたのですから、義母がいなくなればもう送る必要はありません。
送付は当然ストップです。
すると、こうやって義父が「クエン酸が欲しい」と言ってくるのです。
でも、教えるのは情報だけです。
ただで送ってあげたりは絶対にしません。
※そして義父からもうひとつ、ちょっと大変な話をされましたが、その話はまた次にしたいと思います。
(おしまい)
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