相手の笑顔が崩れるのがこわい
「凪のお暇」第2話で、凪(黒木華)がハローワークで知り合った坂本龍子(市川実日子)という女性とお茶をするシーンがありました。
全力でパワーストーンを凪に買わせるため、満面の笑顔で圧をかける押し売り龍子。
今までの凪なら、いらないものでも気弱な性格のせいで断れずに買っていました。
凪が「買います」というのを笑顔で待っている龍子を見ながら、
「はっきり言えないのは、この笑顔が崩れる瞬間が怖いから」
と心の声がつぶやきます。
すごくよくわかります。
赤の他人ならともかく、親しい人からyesしか許されない決断を迫られたら良好な人間関係を保つために「はい」と言ってしまいます。
「できません」と言った後のその人の顔、ガラリと変わる態度、そんなもの見たくありません。今までの友人関係はなんだったの?
です。利害関係のためだったなんて信じたくなくて、見たくなくて現実から目をそむけるのかもしれません。
薦められるままに、いいなりになった方が精神的には楽かもしれません。
私は、本当は仕事をするのはもうこりごりで、絶対次の仕事は引き受けないはずだったのに、ズルいパート仲間からピンチヒッターをしつこく頼まれ、凪とまったく同じ心境で、相手が望んでない返事した時の不快そうな態度や表情を見るのが嫌で「やります」と言ってしまいました。
友達とうまくやっていきたくて、相手に好かれようとして、相手の望む返事をしてしまいましたが、それって友達? と思えてきたのです。
友達を自分の利害関係で利用しようとする人はもはや友達でも何でもありません。
この先付き合いを続けていても利用されるばかりです。
そんな友達ならいらない、と思えるようになりました。
15年という長きに渡る友達付き合いでしたが、私は決別しました。
初めてのLINEブロックです。
でも、年をとるにつれ何か下心があって近づいてくる人を見極めるためにも「断る勇気」「絶交する決意」も必要かもしれません。
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