ブラック企業のにおい
まだ二十代のころのことです。
セクハラという言葉がちらほら言われ始めたころです。
私は、小さな会社の社長からセクハラを受けていました。
同僚に言っても真剣に取り合ってはくれず、ストレスは頂点に。
初めて心療内科に行きました。
労働者のためのユニオンに相談もしました。
ユニオンは「退職しないで戦う人のもの」でした。
私は、会社を辞めるつもりだったので「退職して解決するなら何もお手伝いすることはありません」と言われました。
そんなこんなで、私はセクハラ社長から逃げたかったので、なんとしても次の会社を見つけて辞めたかったのです。
在職中に就職活動をしました。
とにかく あのにっくきセクハラ社長に辞表を叩きつけてやりたかったのです。
私は土曜日の午前中に次の就職先の面接の約束を取り付けました。
でもその会社は、かなり分かりづらい場所にあり、迷いに迷ってしまいました。
約束の時間より30分も遅刻をしてしまいました。
本当に採用されたかったら、おそらく面接の前に会社の場所を確認していた、と思うのですが、あまり積極的な気持ちではありませんでした。
面接の日、かなり適当に自宅から会社までの所用時間を設定してしまいました。
迷わなくても5分くらい遅刻しそうでした。
でも、30分も道に迷っているのに、電話をすると「待ってます」と面接を続行してくれる会社、いい会社なのか、私以外面接予定がないのか、そのどちらかだと思いました。
結果からいうと後者でした。
30分も遅刻したのに、結果
「来月から来てください」
「……」
でもその時の私は、セクハラ会社を辞めたい一心だったので
「よろしくお願いします」
言ってしまいましたぁ!
その後 セクハラ会社に辞表を(正確には退職願)を提出し、退職日以降は出社しませんでした。
○月31日まではセクハラ会社、△月1日からは面接遅刻でも採用!の会社に出社、というスムーズな転職となりました。
が、やはり「面接遅刻でも採用」
の会社はブラック零細企業でした。
試用期間の3ヶ月きっちりで辞めました。
というのは、面接の時
私「社員は何人ですか?」
社長「6人です」
でも、実際は2人でした。
残りの4人は、外注1人とバイトと社長の奥さんとなんと私(採用されてないのに)でした。
唯一の社員は、1ヶ月くらい前に採用された素人っぽいおじさんと社長の二人だけでした。
盛られてましたぁ。
二人なら二人と答えればいいのに、すぐにバレる嘘をつかれたことで信頼できない人と思ってしまいました。
私が正社員にはならず試用期間で辞める、といったら求人広告を出してくれました。
面接には女性が三人ほど来ました。
一人目はズブの素人、二人目はシングルマザー、三人目はいい感じの人でした。
満場一致で三人目!
三人目の方は、
「採用させていただきます」
の連絡をする前に
「今回はご縁がなかったということで…。」
相手からお断りされました(^-^;)
でも私は延長なしで辞めました。
今もあるかなぁ、その会社、ググってみます。
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