子どもがいなくて幸せそうな友達
私も友達も晩婚で、ほぼ同じくらいに結婚しました。
私はすぐ子どもが出来て出産、友達は自然にまかせていましたが、一年経っても授からず不妊治療を始めました。
不妊治療をして、旦那さんも男性不妊であることがわかりました。
でも、どちらかというと友達の方が妊娠しにくい体質のようでした。
旦那さんの親から挨拶代わりのように言われる「子どもはまだ?」という言葉に嫌気がさした時、旦那さんが
「原因は自分にある、自分が子どもができない体質だから」
とスパッと言ってくれたそうです。(不妊治療は一年くらいでやめました)
それ以来義両親は「子どものこと」をピタリと言わなくなったそうです。
優しいご主人です。
でも、義母が精神を病んで現実と空想との区別がつかなくなり、友達が48才くらいの時に「子どもは生んでおいた方がいい」とか「跡継ぎはまだ?」などと突然言いだす、と困惑していました。
小言が多かった義母が亡くなり、義父も亡くなって、もう誰からも子どもの事は言われなくなりました。
そして、何より本人がほとんど気にしていないのです。
実のお母さんが小さい時に亡くなり継母に育てられた、ということも関係しているかもしれません。
継母は、40才くらいで連れ子(友達&弟)のいる男性と結婚、継母には子どもが出来なかったので、義娘である友達をとても可愛がってくれたそうです。
自分も子どもを生んでいないので、義娘に「子どもは?」など言うこともなく、子どもに対してはいなくてもよいという家族になったようです。
友達は国家資格を必要とする職業なので、日本全国どこでも仕事ができます。
専門職なので、パート同士の会話という事もなく、仕事を黙々とこなす、という環境です。
職場の人とは、仕事の事以外は話さないし、休日に一緒にどこかへ行く、ということもありません。
完全にプライベートと仕事を切り離しています。
友達は、子宝には恵まれなかったけれど、環境に恵まれているような気がします。
今は、働いたお金はほとんど自分のために使えるので、年に数回旦那さんと海外旅行に行ったり、とても楽しそうです。
自分への投資もできるため、健康や美容へ惜しみなく大金をつぎ込めます。
夫婦二人でも、寂しさは感じられません。むしろ、たった二人の家族だから、と夫婦の絆はうちよりも強いです。
子どもがいれば、元は他人である夫より我が子を優先することが多くなります。
夫がいなくても子どもさえいればよい、というありがちな考えにならないため、端からみているととても仲良し夫婦に見えます。
「お父さん」「お母さん」
などという呼び方ではなく「○○さん」「△△」と、名前で呼び合うのはいいなぁ、と思います。
結局は夫婦当人同士よりも、義両親に気を使ったり、周囲との共通な話題、ということが生きづらさにつながっているような気がしました。
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