夫は無口。
ふだん仕事の話も、世間話もほとんどしない。
その夫が家庭に仕事を持ち込んでいる。
この3月にちょっと昇進して、少し偉くなった。
それで早速 就活大学生の面接試験官をしなければならなくなった。
資料をじっくり見ながらブツブツ。
希望者の半分を一次面接で不合格にしなければならないという。
「落とす」ことに罪悪感をもっているようだ。
そして面接が終わり、ドッと疲れて帰ってきた。
「オレなんかが面接していいのかな。人の運命変わるようなことするの嫌だ」
ごもっとも。
すかさず私は、
「でも 落ちたことで、学生は次もっと努力して、○○(夫の勤め先)よりいい会社に入れるかもよ。落ちた事が結果的によかった、てなるかもしれないよ。」
さらに、
「全員合格には出来ないんだし」
夫もよくわかっているけれども、自分が人の人生を変えるかもしれない、その運命の第一歩に関わることに違和感を感じているようだ。
あまり詳しいことは言えないけど、夫の勤め先は学生人気が高い。だから、ダメ元で受ける学生も多いのではないか。
面接などしたことない門外漢の私がビシビシ!言う。
それでも、夫は元気がない。
食欲もいつもよりはなかった気がする。
仕事の不満などはめったに言わないのに…、人事って相当ストレスたまるんだな。
いい人だ。
人事関係の仕事には向いてない。
でも部署は人事ではないので、本来の仕事に戻って、面接のことはちょっと忘れてほしい。
ほんとに夫の会社に入りたい人なら、資格取ったりや別の会社で経験を積んで中途枠で入ってくるよ! 気にするな! と言いたい。
でもちょっと落ち込んでいるようなので、今日は好物のカレーでも作ってあげようかな。
.